スタッフからのコメント Staff Comments
紹介予定派遣とは、派遣就業終了後に、派遣先に職業紹介することを予定してする労働者派遣をいいます。
これは、紹介予定派遣の対象者としての登録及び雇入れは、あくまでも労働者の申し出・同意により、また、紹介予定派遣についても派遣先が同意した上で締結される労働者派遣契約に基づくものであることが必要です。
職業紹介を予定していなかった労働者派遣について、派遣就業開始後に派遣先及び派遣労働者が紹介予定派遣を希望した場合には、三者合意のもとで従来の労働者派遣契約及び雇用契約を終了させ、改めて紹介予定派遣として、労働者派遣契約及び雇用契約を締結する必要があります。
紹介予定派遣の契約を締結して派遣労働者を受け入れた場合でも、派遣就業が終了後、派遣先事業主が職業紹介を受けることを希望しないときはその理由を派遣先に通知して、職業紹介を拒否することは可能です。
紹介予定派遣は、派遣就業終了後に職業紹介することを予定する労働者派遣の一形態ですから、労働者派遣法の適用を受けるのは当然です。
以前は行う事ができなかった、紹介予定派遣就業開始前の面接,履歴書の送付等の派遣先が派遣労働者を特定することを目的とする行為が可能になりました。
なお、紹介予定派遣を行う派遣元事業主は、一般労働者派遣事業の許可の他に有料の職業紹介事業に係る厚生労働大臣の許可を受けていなければなりません。
したがって、派遣就業終了後の職業紹介は、有料職業紹介事業として行われるものですから、派遣先が紹介予定派遣の派遣労働者を受け入れ、派遣就業後に職業紹介を受けて当該労働者を雇入れたときは、職業安定法施行規則別表2・別表3に示される範囲内で、当該職業紹介事業者が定めた、求人受付手数料及び紹介手数料を支払うことになります。